会長あいさつ

 

就任の挨拶 - 第54代会長 福田 眞吾 -

 

ライオンズクラブ国際協会が創立され、百周年という記念すべき年度を迎え、「輝ける21世紀」へ、といわれて十数年を経過しようとしています。しかし、世界は人類の理想とはかけ離れた様相を呈してきました。国家間での紛争や軋轢は顕著となり、人種、信条の異なる民族への偏見や排除、生活の格差の拡大と、我々が求めるべき理想の人類の共存には程遠いのが現状です。
平穏無事を切望して止まない我が国も、数百年に一度といわれるような未曾有の大災害を、この二十年の間に二度も経験しました。思えば七十年前、灰燼に帰した国を、勤勉で忍耐強く、幾多の困難を乗り越え、世界でも類を見ない程、経済的な発展を遂げるべく努力をされた先人には感謝の念が耐えません。しかし当時の廃墟と化した現実からの脱却、物質への豊かさを求める姿は徐々に功利主義を助長し、各々の連帯感や、日本人が大切にしていた実直さ、他人への優しさや、おもいやりを忘れてきたように感じます。例えば世界で最も安全といわれた我が国も、犯罪は蔓延し、凶悪事件すら直ぐに忘れ去られる日々になりつつあります。今日を生きる人々は、今起こる事柄を正常と捉え、真に幸福感を感じることが出来ているでしょうか。また求めてきた「豊かさ」を感じることが出来ているでしょうか。

本年度のテーマ「豊かさ」や「おもいやり」を提唱するのは、その言葉の本来の意味を今一度考えてみたいからです。確かに物質的には飽和状態ともいえるほど「豊か」でしょうが、人の心の内面の豊かさが、年々稀薄に感じるのは私だけでしょうか。物に対する飽くなき欲望は、心の貧しさを助長してはいないでしょうか。全ての人がそうであるとは思いません。しかし、これからの世代を支える若者の、他人への無関心、無感動、秩序の無さを目の当たりにするとき、心を痛めるのも私だけでしょうか。だからこそ、今一度、青少年の健全育成を見直していきます。


ライオンズクラブの基本理念である奉仕で、「もの」を用意することは簡単かもしれません。しかし心の豊かさを育むことは容易くありません。未来を担う子供たちには、希望に満ちた歩みを送って欲しいのです。子供たちの未来に希望を灯す教育を実践してもらうが為のライオンズクエストの率先は、教職に就くことを希望される学生も巻き込んで行ないたく考えています。また、キャビネットが提唱する「子供たちの未来を応援する」委員会のアクティビティーにも関わりたく思います。これは周りを具に見ても、住む所がない、着る物がない等の絶対的貧困を抱えた子供達は見かけませんが、相反し、保護者が日々の生活に追われ、給食のない長期休暇明けに痩せて登校する等、隠れた相対的貧困を背負った子供達が増えている事実に対し、何が出来るかを考える一歩を踏み出せればと思います。貧困という連鎖を断ち切れる一助となれればと思います。今まで取り組んだことの無いアクティビティーにも積極的に取り組んでいきたく思うのは、少子高齢化が進む我が国にとって、子供たちは何ものにも代えることが出来ない、かけがえのない財産と思うからです。


大きな柱の献血奉仕も効率を考え、有効的、有意義な方法を見出し、改善して推し進めるよう努力して参ります。併せて環境問題も率先して進めていきます。当クラブの歴史でも誇るべきは、諸先輩方が率先された大和川の清掃アクティビティーだと思います。今では数千人を動員し、各自治体をも巻き込んだ恒例行事となり、「継続は力なり」を改めて教えて頂くアクティビティーだと感じます。と同時に、もう一歩踏み込んだものも推進したく思います。


半世紀以上の歴史、伝統のある柏原ライオンズクラブは素晴らしいメンバーが沢山在籍して居られます。その行動力や結束力の強さは誇るべきものがあります。一人ひとりが日々、クラブの歩むべき道や理想の社会について熟慮されています。そういう方々の発案や提案を少しでも多く具現化していくことが大切であり、実践出来ればと考えます。どうか一年ではありますが、御指導、御鞭撻を賜りますよう御願い致します。。

 

 

 

 

 

 

 

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